日本弁論連盟会長 片岡武司

 伝統に輝く第61回文部科学大臣杯全国青年弁論大会が、沖縄県をはじめ多くの皆様の温かいご支援を賜り、ここに開催出来ますことはこの上の無い歓びであります。
 振り返れば昭和31年1月に日本弁論連盟が結成され、11月には第1回大会を大阪府岸和田市で開催して以来、全国を持ち廻りで開催してまいりました。昨年、第60回記念大会を聖地高野山に於いて、高野山開創1200年記念行事の一環として開催する事が出来ました。この間多くの皆様のご支援とご協力を賜り60年と云う歳月を積み重ねて来ました。そして今年、新たなスタートを切る第61回大会が大城勲先生をはじめ6名の最優秀者を輩出し、毎年優秀な弁士を送り出している沖縄県で開催出来ます事は感慨無量なものがあります。
 思えば昭和42年1月、全国高等学校弁論連盟(当時)が選抜した4名の弁士が、沖縄訪問親善弁論使節団として本土復帰前の沖縄を訪問致しました。沖縄を訪問するにはパスポートが必要な時代です。到着した早々に沖縄親善交歓弁論大会(於・那覇高校)が開催され、招待弁論大会(於・北山高校)そして第1回全沖縄高等学校弁論大会(於・沖縄博物館大ホール)と続き、本土の4名の弁士は特別弁論を行い沖縄の皆さんから熱い歓迎を受けた事は云うまでもありません。各弁論大会の会場には沖縄全土から老若男女、各階層の人々が集まり立錐の余地もなく、弁論に対する思い入れの深さを実感し、本土復帰への熱い願いが会場一杯に満ち溢れていた事を昨日のように覚えております。
 本大会は60年の永きに亘り、人の喜びを共に喜び、人の不幸を共に悲しむ理解ある人間性、社会的に健全な使命感を持つことのできる青少年の育成に努力してまいりました。大会の歴史は人間の心や社会の動向を適格に主張され、常に人類社会に反省と実践を求め、日本の良心を守る唯一の青年弁論大会として現存しております。こうした過去からの経験を踏まえ、第61回大会が沖縄県で開催出来ますことは大きな意義があり、未来への架け橋となり得るに相応しい大会になるものと確信致しております。
 終わりに本大会開催にご支援下さいました、文部科学省・沖縄県・那覇市をはじめ、ご後援頂きました諸団体、主管の沖縄県文化振興会、出場された弁士の皆さんの努力に敬意を表し、深く感謝申し上げます。

日本弁論連盟事務局

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